雲散霧消

覚えてられない忘備録

グリーンブック

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GREEN BOOK(2018年アメリカ)

監督:ピーター・ファレリー

出演者:ヴィゴ・モーテンセン

    マハーシャラ・アリ

    リンダ・カーデリーニ 他

 

トニーリップ、本名はトニーバレロンガ。イタリア系アメリカ人だが

バレロンガが言いにくいのでトニーリップと名乗っている。

妻ドロレスと2人の息子を養う為に色々やっております。

今はナイトクラブの用心棒。クラブで騒いでいる客を

店から出したり、シバいたりが主な仕事だが、

肝心のナイトクラブ、コパカバーナが改装工事に入る為に

一時休館。トニーの仕事が無くなってしまう。

 

トニーが朝起きると、家に水道工事の業者が作業をしていました。

ドロレスがお茶でもどうぞって出したコップを、黒人だからと言って

作業員が帰った後トニーはゴミ箱へ捨ててしまいます。

ドロレスはそんな事ないので気づいてコップを回収。

アメリカは白人優性の為に差別が酷かったので

よくある話。

 

トニーは生活費を稼がなければいけません。

そこでトニーは大食い競争に出場。ホットドッグ大食い大会で

優勝して賞金を稼ぎます。まあそんなの毎日出来ませんがなって

考えていると、トニーにどこかのドクターが運転手を

探していると。

これを聞いたトニー、面接へ。

お相手はカーネギーホールの上に住む大金持ち。

ドクターシャーリーというピアニスト。

お部屋は豪華絢爛、でかい象牙なんかも飾ってあるし。

 

トニーはドクターって言うから医者だと思っていたら

博士号を持っている為に愛称がドクターでした。

シャーリーは8週間のアメリカツアーの運転手を探していました。

戻るのはクリスマス辺り。

運転手、身の回りの世話、宿泊先手配、用心棒と一式世話係の依頼。

週給100$だったが、あまり乗り気ではないトニー、125$と

吹っかけて帰宅。

 

お金が無いトニーは腕時計を質屋に入れたりしながら

ギリギリの生活。そんなところにシャーリーから電話が。

ドロレスに代わってとシャーリー、旦那2か月留守でよい?

トニーの言い値で、半額前払いでと仕事の依頼。

トニーは雇われる事になりました。

 

トニーが渡された、題名にもなっているグリーンブック、

これは黒人でも利用できる宿の一覧表。

有名人でも差別の方が優先のアメリカでは、そんな一覧表が

あるんです。

シャーリーはソロでは無く、トリオ。他の2人は白人。

トニーはドロレスに手紙頂戴ねっと言われてツアーに向かった。

 

シャーリーはトニーに車中で2つのお願いをする。

一つはホールのピアノがスタインウェイであるか、

一つは毎晩ウイスキーを一本部屋に用意する事。

以外の会話はほぼ成立たず、トニー、とにかく品が無い、

タバコをプカプカ、立小便、静かにしてと言われても

お構いなしに話しかけてくる。

そんなこんなで、到着。トニー意外と真面目にピアノを確認。

初日のコンサートを見たトニー、演奏に感心。

まんざらでも無かった。

 

その日から西に向かって移動、ちょっと打ち解けて話を

する様になってる2人。

シャーリーがなぜリップと名乗るか聞いた際には

子供の頃にでたらめが一番うまかったからとか。

 

トニーの流すラジオの音楽に興味をしめすシャーリー、

そんなこんなで仲良くなってきた矢先に、トニー、雑貨店の

店先に落ちてあったヒスイを拾いポケットへ。

チェロ奏者が見ていてシャーリーにちくる、

金を払って来いとシャーリー、問答の末にトニーは

返却。

 

次のホールに着くとピアノがスタインウェイでは無かった。

トニーが注意すると、なぜか態度の悪い店主、問題ないと。

トニー即シバく。ピアノは無事変更される。

ツアーは続く、トニー、ちゃんとドロレスに手紙を書いている。

ケンタッキー州に入るとカーネルサンダースを発見。

嫌がるシャーリーにも食えよと無理矢理食わす。

シャーリーおいしかった、骨は?車外にポイやって

シャーリーもポイ。仲良くなってきております。

 

ホテルの部屋でグリーンブックを眺めていると、ベース担当が

トニーを呼びに来た。シャーリーが飲み屋で白人に絡まれていた。

理由は黒人だから。助けるトニー。

今度は富豪の家でコンサート、トイレを借りようとすると

白人は屋内のトイレでいいが、黒人は外でやれと家主。

ヘソを曲げるシャーリー。トニーはなんで嫌な目に

合いながら南部でツアーを回るのか理解できない。

北部でなら3倍稼げるのに。

 

トニーがせっせとドロレスに書いている手紙が気になる

シャーリー。ガキみたいな内容に手紙の文面を考えて

トニーに書き直させる。受け取ったドロレスは涙を流すほど

素敵な文面。

 

警察に呼ばれたトニー、行くと白人と喧嘩し全裸で手錠のシャーリー。

警察が言う事を聞かないので買収して助けるトニー。

メンフィスに入ったがシャーリーむくれ気味。

トニーはニューヨークの友人と偶然会い、エエ仕事紹介したるでと、

シャーリーは嫉妬で正式なツアーマネージャーにするとトニーに。

トニーは辞めるつもりはないからとなだめます。

2人で酒を飲むトニーとシャーリー。

シャーリーの身の上話を聞き、褒めるトニー。

一方、シャーリー指導の手紙はママさん会で大人気の朗読会状態に。

 

最後の土地で差別を受けたシャーリー、トニーも既に理解をしており

演奏を降りて2人で飲みに行く。

クリスマスに変える約束をしていたトニーは急いで帰るも

眠気が酷くてダウン。

トニーが目覚めるとニューヨークに着いているではないの。

シャーリーが代わりに運転をしてくれたのでした。

パーティーに誘うがシャーリーは自分の家に帰る。

寂しいシャーリー、一方パーティー中のトニーにも変化が。

盛り上がらんし、仲間の発するニガーと言う言葉を窘める。

そこへチャイムが、トニーがドアを開けると、、、

質屋の夫婦、落胆しているトニー、扉を閉めようとすると

シャンパン持ったシャーリーが。

迎え入れ席を用意し、みんなに紹介、ドロレスなんかは

手紙の内容ばれてて感謝。

トニーとシャーリーは終生友情で結ばれ、亡くなったのも

数か月の差だった。

と言うお話し。

 

いつもアメリカの差別って本当に酷かったんだと

気分が悪く映画を見ている一方、

パンク修理の警察官やもちろんトニーもドロレスも、

全員がそうではないんだと終盤に向かい気分も良くなる映画。

 

差別問題を扱った作品。実話なのか。

トニーがやらかしてどうたらこうたらの映画と思っていたら

シャーリーが差別によって色々やらかして、トニーが助ける。

最初は差別もあったが、本当に理解して受け入れる。

何なら大事なアドバイスは口の悪いトニーから

学ぶのが多い事。

トニーは結構素直で真面目なのが見ていて面白い。

本当に良い映画でした。

 

一番エエ人は、差別が無く、理解が深く、トニーみたいな

子供大人にも面倒見が良い、愛情深いドロレスでした。