雲散霧消

覚えてられない忘備録

素晴らしきかな、人生

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COLLATERAL BEAUTY(2016年アメリカ)

監督:デヴィッド・フランケル

出演者:ウィル・スミス

    エドワード・ノートン

    キーラ・ナイトレイ

    ケイト・ウィンスレット

    ヘレン・スミス 他

 

広告代理店ヤードシャム・イントレット社は過去最高益を達成し

経営者のハワードは社内社外問わず一目置かれる存在。

ハワードは広告を作るうえで愛と時間と死というキーワードを

大切にしていた。

 

3年後、ハワードは人が変わっていた。悲しい出来事から

抜け出せずに、絵に書いた様な抜け殻状態。

会社はハワードのコネで顧客と繋がっていたために、大口の

契約は切られ、何なら経営までも危機的状況。

買収の話も。共同経営者のホイットは買収の話を同僚の

サイモンに頼む。

 

ホイットはハワードに議決権を行使する能力が無い事を証明

する為におばあちゃん探偵を雇った事を、同僚のクレアに話す。

クレアは避難するがホイットは聞く耳持たない。

実はハワードは2年前に娘を亡くしてから、何も返事を

しなくなっていた。

 

おばあちゃん探偵、ハワードを尾行、ポストにハワードが投函した

3つの手紙をパクった。宛名は愛と時間と死という3つのキーワードに

宛てた手紙だった。内容は娘を亡くしたハワードの深い悲しみが

綴られている。

 

ハワードは一応仕事場には来るが、何もせず、話さず。

仕事から帰ると、犬も飼ってないのにドッグパークに何時間もいる。

それ以外は家に籠りっきり。ネットもテレビも使用形跡無し。

報告を聞いたクレア、さすがにかわいそうになってくる。

 

一方ホイットさん、お出かけ予定をばっちり立てて、娘のアリソンに

会いに行く。アリソンは母親と母親の恋人とお出かけ予定があるので

断る。ホイットは自信の浮気で離婚、娘はご立腹のままだった。

 

ホイットは船舶会社のキャッチコピーを考えていた。

だが、オーディションに来ていた女性に修正されて

ホイット納得、キャッチコピー変更、帰る女性を追いかけて

劇場へ入っていく。

彼女は劇団員で他に2人、彼らはオリジナル作品の練習を

していたが、資金が無い為に上演出来ない悩みがあった。

ホイットここで閃く。

ホイットは以前、脳卒中で倒れた母親がボケていたために

イライラして一々訂正をしていたが、ある人から自分の現実を

押し付けるのでは無く、母親の現実に合わせろと助言を貰ったのを

ここに来て思い出した。同じ状況じゃんと考え、ハワードの

現実に合わせては?とクレアとサイモンに提案。

上演できない俳優3人に愛と時間と死を演じて貰うのだと。

 

女優エイミー達に娘を亡くした友人を助ける為にと頼み込み

了承して貰う。

まずはブリジット、死を演じハワードが書いたパクった手紙を持って

ドッグパークへ。ハワードは不快感丸出しだがブリジットは何とか

演じきる。

 

ハワードはいつも外から覗いていたグループセラピーに入る。

でもどうしても亡くした娘の話をする事が出来ずに帰ろうとする。

有る女性がいつも覗いているハワードを気にかけ、話さなくても

いいから中においでと誘ってくれる。

女性はマデリン。オリビアという娘を特殊な脳腫瘍で亡くした事を

話してくれる。

 

ブリジットはサイモンの体調が悪い事に気づく。サイモンはガンが再発し

いよいよヤバめ、妻にも話しておらず健康なフリをしていた。

死んだ後の家族に纏まった金を残すために買収話は賛成派。

 

ハワードは会社で時を演じるラフィと会う。クレアはラフィの事を

見えて無いフリをする。混乱するハワードに時間を無駄にするなと

言って去っていく。

 

愛を演じたエイミーはレストランのハワードの元へ。

ハワードは混乱しすぎて去っていく。

エイミーは自信が無く落ち込み出演を嫌がったが何とか説得。

 

ハワードはマデリンの元へ、愛とか時とかの幻覚が見える事の

相談をしようと思ったが、やっぱり話せない。もごもごしてると

マデリンは夜のお散歩へハワードを誘う。

ハワードもマデリンも子供を亡くした事で離婚、ハワードは愛について

もう分からないと、マデリンはまだ分かれた夫を愛していると。

ハワード、意を決して愛だら死だらが見える話を。

マデリンは詳しく話を聞く。神に祈っても意味ないと。

マデリンは娘の亡くなった時、病院の椅子に座っていると

隣の女性から見逃さないで、幸せのオマケがあるからと言われた。

その時は何言ってやがると思ったが、色々な人の支えで、言葉の意味が

理解出来ていたと。

ただし話を聞いてもハワードは理解できない。

アドバイスも拒絶しハワードは帰っていった。

 

一方ホイットは拒絶のエイミーを戻る様に口説いていたが

エイミーから娘と仲直り出来たら戻ると条件を出される。

 

ハワードは時のラフィに娘を奪った怒りをぶつける。

次に死のブリジットの話に癒される事なんかないと。

最後に愛のエイミーが娘以外の愛、愛無くして人は生きれないと

説く。サリーがそれをこっそり動画。

 

審議会でサリー盗撮映像が流される、そこにラフィ達の姿は無い。

加工済、ここでハワードはホイット達に仕組まれた事を知る。

クレアは謝罪するが、ハワードは止め、長年会社の為に尽くして

くれた事を感謝、サイモンのがんの事も知っていた。ホイットには

堂々と父親をする様にと。

ハワードは会社売却の書類と、娘の死亡証明書にサインをした。

 

クレアはラフィに報酬を渡しに行った。クレアが子供が欲しいが

年齢的にも難しく諦めていた所、ラフィは里親制度を進める。

ホイットは嫌がる娘を呼び止め、話し合おうと、愛していると。

明日の学校の迎えを約束。

サイモンはブリジットに妻に病気を打ち明けた事を話す。

妻は知っていた事も。

 

ハワードはマデリンの家にいた。マデリンと見ているビデオには

娘とハワードが。2人は夫婦だった。ビデオを見てやっと死を

受け入れる事が出来たハワード。

 

手を繋ぎながら散歩をしている2人。

死と愛と時間の3人に見られている様な感じで振り返ると

3人は消えていた。

 

悪モン大集結の映画を見た後だったので良い感じの映画をと

思いチョイス。

素敵な映画だわ~

 

ハワードを立ち直らせるために、愛と死と時間を演じ、

実はそれぞれ担当者がそのテーマで救われる。

いくつものストーリーを繫げて行く内容。

いくつものハッピーエンド。

タマにはこういった映画で感動しとかないと。

 

そして最後、私はカンが鈍いのかマデリンが奥さんやったんかいなって

更に感動。

鈍い私はみんなの2倍楽しめる良い映画でした。